よく私がコンサルの現場で
「今にぎっている
100円玉を手放さないと、
1万円札はつかめないよ。」
と助言することがあります。
何かを手放すことは、
それぐらい重要なのです。
2000年、シドニー五輪。
柔道で「世紀の誤審」で
惜しくも銀メダルになった
篠原信一さん。
今では、
「小学生にも人気の
バラエティタレント」
として引っ張りだこです。
篠原さんは、長く柔道界の
第一人者として活躍しますが
2003年に現役引退。
母校の大学で教授を務め、
柔道日本代表の監督にもなります。
ところが、
「もともと柔道指導者は
ガラに合っていなかった。」
と柔道界を去ります。
そして2014年に夫婦で産廃処理会社を
立ち上げます。
仕事の合間にバラエティにも
積極的に登場するようになります。
コスプレは一通りこなし、
「巨人とか怪獣もやっている。
もう女装しかない。」
というほどです。
五輪銀メダリストの柔道家が
白塗りも厭わず挑戦します。
篠原さんが手放したものは、
・柔道界での指導者の座
・大学教授の座
・五輪メダリストとしてのイメージ
ですが、
これらを手放すことで得られる
無数のものがあると信じて
新しい世界でも成功を
続けているのです。
私も同じ「信一」。
1995年、
日立という社員の身分。
2001年、
安定したサラリーマンとしての給料。
2008年、
サイト制作事業。
と私も思えば周囲から
「もったいない」と言われながらも
いくつかのものを手放してきました。
だからこそ得られた
「新しい世界」。
次に得たいものを考えるとともに
「手放すべき何か」
を考えることも
同じぐらい重要なこと
なのでしょうね。
そんなことを考える
今週後半にしてまいりましょう。
菅谷信一



